特徴

ド直球なネーミングの50:50が、3度目のリリースとなりました。
ヴェジタルな風味が強く出やすいカベルネ フランの特徴をマイルドにし、しつこくシンプルさと飲みやすさにこだわったワインに仕上げるために、カベルネ フラン(20hl/ha)にグロロー(45hl/ha)を加えて、よりスムーズな飲み心地を目指しました。
トビー曰く、「カベルネ フラン初心者のためのワイン！」とのこと。 グロローはカルシウムを豊富に含むシルト土壌由来の区画でミネラルに富んだ仕上がりになり、カベルネフランは干ばつの影響を受けやすい砂地の区画から収穫されるため、ワインに締まりや骨格を与える仕上がりになります。
フリーランジュースとプレスしたジュースを別々に仕込み、最終的にベストなバランスでブレンドし、無濾過で瓶詰め、アルコール度数は11.5度で亜硫酸はSo2トータルで30mg/Lとなっています。
照りの有るガーネット色。
抜栓直後は還元していますが、5分も経過すると気にならなくなります。小粒な赤系ベリーや花のフローラルなニュアンスにハーブが加わり、華やかながら、複雑でスッとした芯のある香り。味わいは、フランらしいベジタルのニュアンスが感じられますが、時間経過と共に凝縮した果実が湧き出てきます。
丸いタンニンや酸が下支えしているため、ワイン全体が引き締まっていながら、口当たりはあくまでソワフ。アルコール感もなく、スルスルと飲み進められます。正に彼が目指した方向性を表している質感を感じて頂けます。
2日目以降も不安定になること無く、揮発酸やマメのニュアンスも出ません。
果実感は若干落ちますが、全体的なバランスは崩れないため、2日目以降も美味しく飲むことが出来ます。Toby Bainbridge 50:50 2019