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NO|W0003571

グザヴィエマルシェ レリクシールダムール 2011

12,540円(税込)

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L'Elixir D'Amour 2011 / Xavier Marchais
グザヴィエマルシェ レリクシールダムール 2011
種類:白ワイン
産地:フランス-ロワール
味わい:甘口
内容量:750ml
品種:シュナンブラン

特徴

グザヴィエ マルシェが手がけるワインは全て、Elixir(仏 エリクシール / 英 エリクサー)を冠した名前になっており、このエリクシールとは、錬金術における、服用することで如何なる病も治すことができ、永遠の命を得ることすらできると言われる伝説の万能薬のことです。一切の添加物を加えることなく、自然の営みと人の努力によって誕生したブドウのみを用いた、神秘の飲み物である彼のワインを表現するに相応しい言葉だと言えます。

レリクシール ダムールは、「愛の霊薬」の意味で、ドライタイプから甘口に至るまで、様々な表現を備えている品種として、多くの造り手が敬愛するシュナン ブランを用いたデザートワインです。

ブドウが十分に成熟した後もさらに収穫を待ち、気温が下がり冬に向かうプロセスの中で、徐々に果実の中の水分が蒸発し、甘美な甘い蜜のような液体が、ブドウの粒に備わるようになるタイミングまで待って収穫して造られる特別なワインです。

2011年は、グザヴィエ マルシェが、コンピューターエンジニアの職を辞してワイン生産者に転向した直後にあたる事実上のファーストヴィンテージです。この2011年は、ファーストヴィンテージでありながら、大地のエネルギーをこれでもかと詰めることに成功したヴィンテージで、途方も無いポテンシャルを秘めたヴィンテージとなりました。

そのワインを、厳密な期間は推定となりますが、樽熟成を4年、その後ボトルでの熟成を待ち続け、今もなおストックしていたことは、想像も使いない奇跡と言えます。

単に甘いだけのワインとは全く次元の異なる奥行き、表現力、世界観を備えていて、オレンジの皮のような雰囲気からはじまり、酸がしっかりと感じられる深い旨みにつながり、そこから様々な風景を見せてくれます。今までの人生の色々な景色がフラッシュバックするような感覚に陥ります。

これは瞑想のためのワインであり、哲学が深めることのできるワインと言えます。そして、このワインの名前が示す通り、愛を深めるために飲んでいただくのも良いでしょう。事実、このワインと同じ名前で、ガエターノ・ドニゼッティ作曲で1832年に初演された『愛の妙薬』というオペラが存在します。どういう作用があるか、ぜひお試し頂ければと思います。

甘口は一度に沢山召し上がらないという方も多いと思いますが、これだけの年月の熟成を経たワインであり、かつ甘口ということもあり、抜栓後も永くその魅力を楽しむことができます。もちろん瓶詰めに至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)無添加ですが、これは甘口ワインにおいては非常に難しく、リスクのある選択だったことを申し添えたいと思います。

生産者

ブドウを観察する事こそが、ブドウの想いを感じる最良の方法
ロワール地方 アンジュ地区、才能溢れる様々な生産者が密集するフランス自然派ワインのホットスポットです。恵まれたテロワール、シュナン ブランを筆頭とした挑戦しがいのある様々な品種、そして畑の取得が比較的容易である点など、様々な理由がワイン生産者を志す若者たちを惹きつけます。元システム エンジニアという異色の経歴を持つグザヴィエ マルシェもその一人。自然に向き合い、その向き合った分だけ結果として返ってくる仕事をしたいとこの地でヴィニュロン(ブドウ・ワイン生産者)としてのキャリアをスタートさせました。
もちろん、親の代からのワイン生産者というわけではない彼が、ワイン造りを新たにスタートさせるというのは容易な挑戦ではありません。畑の取得や設備の購入などにはある程度まとまった費用が必要となり、ワイン造りを始めても最初の収入が得られるのは数年先。グザヴィエ マルシェも例に漏れず、貧しい中での挑戦となりました。
彼の醸造所を訪問すると、簡素な建物の中に古い木製の圧搾機があり、後は熟成を待つ樽が並べられているだけ。醸造中に電気を用いるのは瓶詰め時に樽からワインを組み上げるポンプ程度というだけあって、特別な機械や設備はありません。そして、ワイン造りも至ってシンプル、良いブドウを収穫し、優しく圧搾した後は木樽でゆっくりと熟成を待つだけと言います。そんなシンプルな造りにもかかわらず彼のワインは圧倒的なまでの個性と魅力を備えています。
彼にその理由を尋ねたところ、「畑に行こう」と誘われました。
彼の畑は砂地やシスト土壌の台地にあり、この土壌は熱を蓄える性質があるためにブドウが早く熟すと言います。この地で良いブドウ、良いワインを生み出す為にはとにかく頻繁に畑に足を運ぶことがまず大切と言い、彼は毎朝畑に来てはブドウ樹たちが喜んでいるかどうか観察すると言います。
「ブドウの声が聴こえるのですか」そう尋ねてみたところ、「ブドウは言葉を話すことはないけれど、怒っているのか喜んでいるのかを僕らが感じることはできるよ」と教えてくれました。とにかくこの仕事は「感性」が大切だとも。感性を解き放って、ブドウそのものをとにかく観察することこそが、畑での仕事だと言います。そのため彼は、手作業に徹底的にこだわります。収穫は勿論のこと畑を耕す際にも機械は用いず、馬の力を借りて耕して行きます。
「機械を使ってしまうと何も考えなくて済む、ただただ作業になるんだ。そうなってしまうとブドウを観察すること、ブドウの想いを感じることを忘れてしまうだろ。」
「そして何より、こうして畑で働いていると虫もやって来れば、動物もやって来る。鳥はブドウの実を食べちゃうしウサギも沢山食べるけど、それでもこんな環境で働くこと自体が楽しいんだよ。」
ちょうど訪れた時期は剪定のタイミング。幾つかの区画は既に剪定が済んでおり、その幾つかを案内してくれました。畑を歩きながらグザヴィエは「そして畑での仕事でも特に大切なのが剪定なんだ。」と言います。
グザヴィエいわく、剪定の段階でブドウの品質のかなりの部分が決まり、そのため剪定の段階でどこまでリスクを取れるか、どこまで品質を追求した栽培に踏み込めるかが最終的なワインの品質を決める事になると言います。霜の被害や雹(ひょう)の被害、その他の病害や挙句には鹿などの獣害まで、ブドウを失うリスクは収穫のその日まで多数あります。それでも剪定という栽培の最初の段階で、どこまで一房のブドウ、一粒のブドウに力を込めることができるかを考えた剪定が最も大切なのだと彼は断言します。
剪定作業は、その年のブドウの品質だけを決めるわけではなく将来のブドウ樹の成長や品質に関わる仕事であり、そのためグザヴィエは、1年後、2年後のブドウの成長を考えて剪定を行います。
「剪定って言うのは広いキャンバスに絵を描くようにするんだ。自分の感性を信じてね。」
自然を愛し、手作業にこだわるナチュラリストのグザヴィエ マルシェ。そのこだわりはワイン出荷前の最後の作業であるエチケットの貼付作業でも発揮されます。エチケットは全て1枚1枚手貼りされ、その際に使用される糊はなんと彼の地元で生産された小麦から作られるもの。2012年ヴィンテージから採用されたデザインは、彼の友人でやはりこの地域に住むデザイナーに依頼したと言います。地元を愛し、自然を愛する、そんなグザヴィエ マルシェの人柄がきっと彼のワインの味わいから感じられるはずです。

L'Elixir D'Amour 2011 / Xavier Marchais
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